ワーラナ寺院

ワーラナ寺院

コロンボとキャンディを結ぶA1号線をティハリヤジャンクションで右折し4キロほど走った位置にワーラナ・ラジャマハ・ビハーラヤがある。緑輝く田んぼに囲めた平地に堂々とそびえたつ岩山の足元に道路に面した石窟が寺院の存在を知らせる十分すぎる目印でしょう。本サイトでご紹介させていただいているアッタナガッラ寺院からも10キロ程度しか離れておらず、同じ日に訪問する方が効率的でしょう。

現地にある岩碑文によるとワーラナ寺院はデーワーナンピヤティッサ王により紀元前2~3世紀にかけてティッサ・ダッタというスリランカの初めての僧侶に瞑想するための場所として建てられ、差し上げたものだそうです。紀元前1世紀にワラガンバー王が南インドからの侵略時に逃げ隠れた場所としても歴史に残されています。ワラガンバー王は最も大きな石窟のなかに仏像を作り、祈りをささげる場所にした。他にも歴史的に名を残した数々の王がワーラナ寺院の改修・改造に関わった形跡がある。

ワーラナ寺院は岩山の高さ違いの3つのレイヤーに建設されており、下のパハラ・マルワにお坊様方の宿泊施設と説教ホール、真ん中のマダ・マルワにはお釈迦さまにまつわる物語(ジャータカ)が描かれた突き出た石窟寺院と800年前に建てられた古代ストゥーパ(舎利塔)がある。石窟の天蓋の周りに蓮やほかの花々のデザインで飾り付けされている。最上にあるイハラ・マルワにも石窟寺院とストゥーパがある

ワーラナ寺院の名前の由来として、「ワ」という古い時代に存在した樹木と森を表す「アラナ」により構成われたことや象に似た岩だったためその意味する「ワーラナ」が語源となっているなど主に二つあります。

スリランカ西部の歴史を語るうえで大きな役割を担っているワータナ寺院にぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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