アルガム・ベイ

アルガム・ベイ

スリランカでは、アルガム・ベイといえばサーフィンの同義語になってきており、サーフィン・スポットの世界ランキングで上位25位に入る。

この湾そのものは、柔らかい砂の、月のように巻いた形で、砂と海からなる美しい青色の一帯だ。観光地として人気上昇中だが、海と平行して走る幹線道路沿いには、こじんまりしたホテル、民宿、そして海沿いのレストランが点在し、この地域周辺にはのんびりとリラックスできる雰囲気が漂っている。

サーファーでないにしても、アルガム・ベイでハンモックに寝転んでリラックスして寛いで過ごし、この場所を拠点に美しい浜辺を散策したり、スリランカ東海岸の豊かな文化に触れたりしながら休暇を楽しめる。この地域を巡れば、小さな村、賑やかな繁華街や水田にも行けるし、家畜の群れにも出逢える。

アルガム・ベイの「季節」は5月頃にのんびりと始まり、7月から9月頃に賑やかになり、10月までには終わりを迎える。サーファーはサーフィンが可能な季節中はずっとこの地に滞在する。なぜならこの期間、毎日のように、海はこの島の南と南東方面から波を巻き上げ、そのエネルギーにより移動される海底の砂の状態が変化していき、新たなエクスペリエンスに溢れる絶好のブレイクを常に生み出すからだ。

アルガム・ベイのほとんどのサーフ・ブレイクは町から20分から30分以内の場所にある。ユニークで自然豊かなサーフィン・ポイントがこんな形で一箇所に集まっており、経験したことのない目新しいポイントで毎日のように、思う存分サーフィンできる為、サーファー達がこぞってやってくるのも当然の成り行きだ。

ここでは、アルガム・ベイと周辺の海岸線(湾の北および南へ広がる)における全ての主要サーフィン・ポイントの概要を簡単に説明する。

アルガム・ベイ地域

• メイン・ポイント

アルガム・ベイのメイン・ポイントは、そのライトハンド・ポイント・ブレイクのスウィーピング(400m〜600m)が有名で、何年もの間、初でベストなサーフィン・ポイントだった。やがて熱心なサーファー達が海岸沿いにその他のサーフィン・ポイントも発見しだしたが、このメイン・ポイントを世界ランキングで上位10位に入るサーフィン・ポイントの一つと見なされている。

• ベビー・ポイント

ここはその名が示す通り、初級レベルのサーファーに最適なポイントである。通常7月以降に波が現れるが、メイン・ポイントから流れてくる波といわれています。

岬周辺で波が折り重なると、その波が浜に並行する湾の中へと流れ込む。浜が十分な状態になると、岩も環礁も全てが砂に包まれ、ベビー・ポイントでの波のピークは2フィートから4フィートに達する。

アルガム・ベイ北部

• ポットゥヴィル・ポイント

ポットゥヴィル・ポイントは、8月から9月までのサーフィンが盛んなシーズンには、ほぼ間違いなく島で最もよいライトハンドの波が楽しめる場所の一つだ。テイク・オフできる場所が豊富なので、ここではどんなレベルのサーファーも波乗りを満喫できる。大きめの岩場が幾つもある、ひと気のない砂浜が長距離にわたって続いている様は、特に夕方遅い時間帯には幾分、火星の風景が広がっているようにも見える。

• ウィスキー・ポイント

独特の自然条件が重なっている影響で、ウィスキー・ポイントでは全シーズンを通じ、間違いなく良い状態の波が期待できる。岩場のすぐ横のスウィート・スポットは一地点で留まりやすい場所であり、適切な体勢を保ってさえいれば、苦もなく波に乗り続けていられる。ライトハンドの波はそれ程テクニックを必要とせず、厚くてゆっくりしている場合が多く、サイズは2フィートから6フィートほど。

ここも、テクニックを習得中のサーファーにとって最適な場所で、サーフィンのレッスンを行うのにもってこいの場所である。このポイントが発見されたのはつい最近のことだが、おそらくアルガム・ベイのメイン・ポイントに次いで今や最も人気のあるサーフィン・スポットの一つになってきている。

• ライトハウス・ポイントとグリーン・ポイント

これら2つのサーフィン・ポイントはコーマーリガマという小さな村にある。灯台(ライトハウス)の前の浜辺の一帯は未開拓で、思わず挑戦したくなる場所だ。ライトハウス・ポイントは美しい浜辺で、東海岸においてほとんど知られていない(すなわち未知の)サーフィン・スポットのうちの一つである。ソフトなライトハンドの波が、初心者レベルか中級レベルのサーファーに理想的とされる。グリーン・ポイントは浜辺沿いに北へ15分歩いた辺りにあり、波は穏やかなスウェルだ。

アルガム・ベイ南部

• エレファント・ロック・ポイント

エレファント・ロックは2フィートから6フィートの波で、海底にサンドバー(砂の堆積)があり、シャロー(水深が浅い)である為、ここも初心者やサーフ・スクールに向いている。より上級のサーファーであればあるほど、より水深の深い場所を好むに違いないが、この波に飛び込んでいくのはより高度なテクニックを使う筈だ。

• ピーナッツ・ファーム・ポイント

岩場によって形成され、時間をかけて砂を堆積させていった結果、2つのブレイク・ポイントが出来上がっている。1つ目のブレイクは多くの場合、3フィートから6フィート級の波も伴う、かなり高度なテクニックを要するライトハンドの波で、岩場の前で即座に、急速なテイク・オフを決めなければならない。もう一つのブレイクは実は、先行する波からのつながりであり、砂底で、若干落ち着いてゆっくりの波で、サイズは2フィートから4フィート。この2つのブレイクは互い違いの姿を持つ為、このポイントは初心者レベルのサーファーにも上級レベルのサーファーにも適している。

• オカンダ・ポイント

ここにおいてもまたサーフィンの2つの選択肢がある。主要な(南の)波はむき出しである為、テクニックが必要なワイルドな波で、サイズは3フィートから6フィート。2つ目のブレイクは、シャローで砂の湾が大きな岩で形成されている北側に向かっており、ここでは2フィートから4フィートの長くて落ち着いた波となっている。

• パナマ・ポイント

高さのある砂丘に囲まれているパナマ・ポイントは、巨石の背面と反対の方を向いた場所にある。波は通常は穏やかだが、上級レベルのサーファーは、この場所の長さのある波も楽しんでいる。

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